「スネ夫自慢曲」というタイトルが引き起こす高揚感

スネ夫が自慢話をするときに流れている曲(フル)」というタイトルが引き起こす高揚感について書いてみる。


このタイトルはいわゆる起承転結で意外性、そして納得が分かりやすく伝わるよう構成されているのと同時に、日本人のメンタリティである望郷感、優越感を励起させるとても美しい題名となっている。この一文を目にした日本人は文章が目で認識され後頭葉に伝わるコンマ数秒を経て瞬時に全身興奮状態となり、目が潤み、鼻から息が自然と荒くなり、口からは垂涎し、動悸は早く、手足は小刻みに震え、そしてもうリンク先の動画をクリックせずにはいられなくなる。そのメカニズムを起承転結に展開してそれぞれ見て行こう。

スネ夫

この問題提起の段階にしていきなり、日本人の好む所とする、いわゆるお得感ともいえる優越感を誘う因子が登場する。スネ夫である。言わずと知れた「ドラえもん」の登場キャラクターであり、そして作中では異端として扱われる存在である。作中の登場人物達が皆ドラえもんの取り出す銀の弾丸たりうるひみつ道具の数々に魅了する中、彼、スネ夫だけは簡単に迎合しない。一族の持つ財力、コネクションを最大限に活用し、あくまで現代に存在する物質や概念のみで問題解決を図ろうとする。
(例:ドラえもんがいとも簡単にどこでもドアで世界中を駆け回るのに対し、スネ夫は父親の財力を活用してクルーザー、飛行機などでどこでもドアに劣らない機動性、またそれを上回る付加価値を提示しようとする。)


手垢のついた凡庸なドラえもんのび太ではなくスネ夫の一挙手一投足ということで、常に埋もれた新しい情報を探し続ける(またそれを得て他者の知らない情報を知るという優越感を得る)、読者達の興味を掴む。


自慢話をするときに

流れている曲

(フル)