海外赴任、引き留めるか行かせるか

2011-03-08


話題としては長期出張の行き先として海外、それも欧米だけでなくアジアを対象とした話が増えてくる中で日本の夫婦達の一方あるいは両方がそのような辞令を受けるケースが増えると考えられるけど、果たして受けるのか断るのか、という話。
自分の場合は妻子を日本に残しているので他人事ではない話なのでピックアップした。企業から見ると、探りを入れるにしろガッツリ展開するにしろ駐在員が欲しいと思った時にこうした問題を考えなければならないので大変だよねと思う一方、入社してくる社員達が皆駐在することを望んでいるかといえば、未開拓の地域ほど拒否率が高くなって人集めが大変なんじゃないかと思う。別枠でそういう仕事を希望する人員を募集しないと上手くいかないんじゃないかな。
「あくまで社内から選出しないと、新入りでは愛社心が〜」とか言っちゃう役員は爆発した方がいいよ。その駐在先の作業が魅力的で、本社とのコミュニケーションも密に取れるという体制があれば組織に愛着が湧くし、なければ愛着は薄れる。それは既存社員でも中途(新卒含む)社員でも変わらないでしょ。社長ないし社長と意思疎通が取れる役員が密に連絡取ってないと駐在員は間違いなく腐る。これ豆知識な。


と脱線してしまったので戻すと、国内派遣とは異なり海外派遣になると生活環境が変わるというのはやはり大きい。特に子供が生まれたら、その国で育てられるかどうか治安的な問題とか、幼児期、小中高、大学、就職とどこまでの教育をどこの国で行うかとか。その国の日本人学校で育てたら費用は幾らなのかとか、子供のキャリアを新たに考える必要が出てくる。
他人事として言っていいのであれば、生活に慣れている日本国内よりも別の国に出て育てて、日本国内との「違い」を認識しながらその場その場で計画を改良しつつ育てていってあげれば親子共に良い成長を続けていけるのでぜひ家族揃って海外進出することを勧める。だが実際問題としては、夫婦の両者の言語能力や生活能力、体調などのフィジカルな問題があるのでそれを両人で話し合って、日本国内に留まるという選択肢ももちろん正解である。両親が幸せに暮らせていなければ、子供ももちろん不幸感を味わってしまうからね。