性描写の規制についてつれづれ。表現を規制される苦しみ、安易な中絶が減らない苦しみ。

法律って、賛成派と反対派だけじゃなくて無関心なその他全員への影響も考えて施行しなければならないわけだから対象者とその目的からブレずに議論しなければ水掛け論で終わってしまう。


最近見かけたの「銃に賛成か反対か〜」のくだりに当てはめると、「過激な性描写に賛成か反対かという不毛な議論はやめよう。賛成派でも反対派でも、一般市民が過激な性描写を目にして性犯罪や流産を犯すことを助長してしまうことには反対できるはずだ。」となるだろうか。反対派は「性犯罪を助長する証拠がない」と主張するだろうが、因果関係は無いとも主張しきれないと思う。少なくとも情報を提供しているという点は確実に否定できないと思う。
だがしかしその情報を遮断すれば性犯罪は減らせるかというとそのようなことはなく、むしろ情報が無いことで判断基準は本能のみになってしまう。それでは人類の退化ではなかろうか。この法案を成立させるならば、並行して性犯罪や流産に関する教育を充実させる(=正しい情報を発信する)ことが必要なのではないか。


一連の流れで共感できた記事は以下。


Togetter - 「未成年用マンガなどにおける「表現の自由」がどのような状況を作り出しているか?に対して突発的に怒ってみました。」
http://togetter.com/li/76259

悔しかったら、中期中絶手術で「おぎゃあ」と泣く胎児の子供の口を、母親に気がつかれないように、ぱたりとも動かなくなるまで押さつけえる描写でもなんでも描いてみやがれってんだ。うっとおしいな。ホント。(誰がやってると思ってんだ!)


Togetter - 「【16日日中分追加】都条例可決を受けて、赤松健先生のツイート」
http://togetter.com/li/79541

今回の都条例、完全WIN(勝利)だったグループが無かったですね。どこもそれなりのダメージを受けて、しかも憎み合って終わった。多少は相手にも利益を与えつつ、押し引きで交渉する場がネットにもあればなぁ。「正しければ必ずこちらの言い分が通る」と考える人が多すぎた印象です。

この分じゃ東京国際アニメフェアも中止なのかな? こりゃ主催者もアニメ関連企業も参加したい市民も、全員みんな損したなぁ。悲しい。


個人的には、反対派から「じゃあ出版業界で取り決めを作って、雑誌の中に1つは「正しい性教育」をテーマにしたマンガを載せよう」とか歩み寄る意見が全然見られなかったのが凄く残念です。石原都知事と猪瀬副知事を叩いて溜飲を下げて終わり。「お上が動かない」「出版業界が対策しない」ではにわとり先ひよこ先論になってしまうから、赤松先生みたいな人が集まって中立に、全体が納得できる流れを作ってくれたらいいなぁ。(僕も他人任せですいません)