後悔というモチベーション

サプライズとして準備した先輩の音楽のリミックス、自分の表現であると同時にパートナーに提供できるライブの音源、どれも今思い返してみて、もっと相手や他の皆が喜べることを考えて、たくさんのたくさんの客観的な視点で肉付けして価値を高めることがどうして出来なかったのだろうと、幾晩ふと夢をみるように、ふと思い出したりする。

失敗してでもやらないよりやってよかった、なんて美化して終われる話ではない。音楽に限らず、開発の仕事をしていても、ふと思い出すことが重なればその公開がずくずくと心を刺す。だから思うのである、その瞬間は、数年先の未来から帰ってきたところなのだと。頑張れとも手を抜けとも言わないが、その瞬間にその瞬間を向いている、満足させたい視線を満足させられなかった数だけ後でまた後悔するのだと。

ずくずくと後悔を匂わせる鋭利が、心を高ぶらつつ畏れさせつつも前へ勧めるモチベーションになるんです。というお話。