開発会社で成功報酬というビジネスモデルは成り立つか?

システム開発・Web開発に相応しい営業体系を考える上で、成功報酬型というビジネスモデルが成り立つかどうかを少し考えてみた。

参考

  • 営業代行のセールスジャパン
    (ここは営業代行が主だけど、成功報酬型の会社ということで参考に。)
    • テレアポ、定期訪問、DM発送などのプロセス報酬は一切もらわない
    • 完全成功報酬型
    • 自慢の商品・技術・サービス

メリット

  • 利用者は成果が出てから報酬を支払うので「サービスを買った」という満足感を得ることができる
  • サービス提供者は成果が出なければ報酬が得られないので無駄の無い作業をする意識になる

デメリット

  • 成果が出るまでは報酬がもらえないので作業が長期化した場合に資源が不足する恐れがある
  • 成果を明確に定義し契約しておかないと、「成果は無かった」として報酬を支払われない可能性がある
    • 逆に、お金を払う条件となるため曖昧な契約内容にしないよう双方でしっかり話し合えるというメリットに転化することもできそう

まとめ

上記、プロセス報酬という言葉が出たが開発会社においてのプロセスとは開発工程であり、この報酬を頂く場合に工数を提示してプロセス報酬を頂いている、と言える。人月計算の世界だ。しかし前に書いた人月計算のエントリからも分かるように、人月計算は開発者の能力を見ず一律に時給計算をしているようなもので、携帯電話やゲーム開発のような個々のスキルよりも人数を必要とする大規模開発には適しているかもしれないが、97 % を占める中小企業で発生する中小規模の案件で人月計算が通用するかというと疑問を呈する。開発会社においても中小規模の案件であればプロセス報酬を頂戴するという悪慣習をやめ、いきなり成功報酬型一本に絞るというのが難しいにしても、例えばプロセス報酬を半分にしてもう半分は成果報酬として頂くなど段階的導入をすることはできないだろうか。

追記

ここまで書いて「そういえばレベニューシェアってあったよな、あれどういう契約だっけ」と思って調べてみたら大体同じものだった。成果報酬と同じようなものだけど、「売上をシェアしましょう」ってことで配分率を決めて配分を頂くというもの。

レベニューシェア(英: Revenue share)とは、アライアンス(提携)手段のひとつで、アライアンスによって生じた利益をあらかじめ定めた配分比率で分かち合うことをいう。


レベニューシェア - Wikipedia

今日び、物事の規模とそれに適した手法というものを知っておかないと時代に置いて行かれそうだ。