さようなら CD、こんにちは LiveUSB

起動用 CD の代わりに 起動用 USB メモリを使用する

近ごろは CD を用いたファイルのやりとりが USB メモリに取って代わられ CD に触れる機会が減っているが、新規のマシンに OS をインストールする際には OS の iso ファイルを焼き付けて使用しなければならなかったりする。
でも、1回インストールするだけなのにメディア1枚消費するのももったいないし、ほとんど出番も無いのに (わずかではあるが) 待機電力を消費させるのももったいないから普段は外しておきたいもの。ということで、USB メモリをあたかも CD であるかのように起動ドライブとして動作させる LiveUSB という手法を用いる。
(ちなみに、LiveUSB は CD 1枚で起動出来る OS のことを LiveCD と呼んでいた名残から来ている。やっている処理としては USB の MBR 領域に起動フラグや起動用の OS (ブートローダー) を書き込んでいるだけなので、Bootable USB (起動用 USB) という呼び方もあって、こっちのが一般的な呼び方かもしれない)

作り方

SYSLINUX

基本的な方法として SYSLINUX を用いる。実は LiveCD のブートローダとしてこの SYSLINUX (ISOLINUX) が使われていたりする。Windows, Mac, Linux のどの OS にもインストーラ (またはインストール手順) が用意されているので場所を選ばないのがメリットだが、CUI なので慣れないと取っ付きにくいし利用する OS によって起動用のメニューを書いたりしなければならないなど面倒事もあったりする。LiveUSB にしたい iso がどうしても動かない場合は SYSLINUX をゴリゴリいじって解決するしかない。

Fedora LiveUSB-Creator

Infrastructure/Fedorahosted-retirement - Fedora Project Wiki
WindowsLinux で動作する。自分はもともとこれを愛用していた。USB を挿してインストールしたい iso ファイルを選択し、"Create Live USB" を押すだけの簡単操作。ただ、Fedora 製であることからか Fedora 以外の ISO だとうまく実行出来ないことがある。僕は Ubuntu 使いなので非常に困ってしまった。
Windows 版だと Ubuntu でもちゃんとインストール出来ていたのに、諸事情で Windows 環境は全て VMware に載ってしまい、かつ Ubuntu 上で USB が正常に認識出来ない状況になってしまっているので Ubuntu 上で LiveUSB-Creator を実行してみようと思ったのだが、本日上手く実行出来ず立ち往生。別のツールを探す必要になった。(つまりここまで今日のエントリの前置き。)

UNetbootin

UNetbootin - Homepage and Downloads
これは Fedora LiveUSB-Creator をさらに汎用的にしたような印象。Fedora LiveUSB-Creator にも Fedora の iso イメージを自動でダウンロードする機能があるが、UNetbootin は大抵の Linux iso イメージを自動でダウンロードしてくれる。
ダウンロードはともかく、自分が今持っている Ubuntu の iso イメージをインストール出来るかどうか。"Diskimage" を選択して自分の iso ファイルを選択、USB Drive も選択して実行。おお、出来たっぽい!

ということで LiveUSB は便利なんですが

これで CD を消費せずに LiveUSB でインストール等を済ませられる環境が、、、と書いて締めたかったのだが、今インストールしようとしているマシンでうまく認識してくれない。非常にださい。
UNetbootin が失敗しているのかもしれないが、古いマシンの BIOS だと USBからの起動が上手く出来ないものがあったりするので、そっちの可能性も有り得る。
USB 2.0 が載っているようなマザーボードだったら大抵 USB からの起動にも対応している (BIOS の設定をいじる必要がある場合もあります) ので、皆さんは安心してお使い下さい。僕は USB 1.0 で Pen3 なレガシーマシンともうしばらく格闘してきます。