/* Order By Time */

夢の中では場面や場所、人物が思わぬタイミングで入れ替わる。あるべき順番で、あるべき摂理で物事が起きない。夢の中では、現実にはある時系列の整列が行われなくなっているのだろう。


寝ている時に見る夢は、脳が見せているもの。夢の要素が現実の記憶であるとするなら、その記憶が定まりの無い(例えば時系列がない)形で結合して寝ている人の感覚器官へ伝播している、のか。
常に川のように一方向へ流れ続ける時間の特性を考えると、時間の情報は記憶する物事には付加せず、

(物事の組み合わせ)+(発生した時間)=場面

としたときの、場面に記録(記憶)されている?
例えば自分の手元にある「携帯電話」は「何月何日に市内のデパートにある店舗で買った、私の携帯電話」とは見ず「「私」の「携帯電話」」と自分に必要な情報のみに絞って識別している。その識別した結果には時間という概念はない。


だけど場面と記憶は切り離せない情報である。場面無しに得られる記憶はない。人から聞いた情報だろうが
自分で考え合わせた情報だろうがそうした「場面」が必ずあり、そこから記憶できる事象をホイホイと脳に書き込んでいく。


なるほど現実は場面の連続である。時間の流れとともに起きる物事を触れ、聞き、感じ、記憶し、経験していく。そして夢もまた場面の連続である。ただし、時間という概念は外れた状態の。


場面テーブルには起きている時は Order By Time がかかっているけど、寝ている時はその命令が聞かなくて、物事だけで並び替えられて実際にはありえない場面が夢として出てきてしまう。それでしばしばびっくりするのだ。


久々に印象的な夢を見たので、寝ぼけ眼に考えた。