「期限内に目標を達成できる」企業(採用希望者)を選定、選択すること。

新卒で定着して戦力になっている社員を見ていると、インターンのような形で在学中からお仕事を手伝ってくれている人か、こっちの業界に入りたいと強い願望を持って門を叩きに来る人かのどっちか。でも「やる気だけあってもねえ…」というケースも多くて、やはり新卒に求める人材像というのがはっきりとある以上、そのラインに届かないと社員として雇うことはありません。
就職活動の大変さと、思い切って採用する勇気について: やまもといちろうBLOG(ブログ)


企業は現場の仕事に近いものをやらせてみてそれが出来るかどうか、企業の求めるラインが測れるテストを適切に実施する必要があるのではないかと思います。そういう意味でインターン制度はそれを実施するに相応しい制度だし、そこから採用された新人が能力を振るっているというのも頷ける話です。上記引用の「やる気があってもねぇ...」というのは企業側が適切なテストを実施出来ていなくて能力不足だったとか雇ったはいいもののすぐに渡せる最適な仕事が無かったなど、企業側にも責任があると言えます。大多数の中小企業では実務に追われ教育体制や教育者が準備出来ていないという事情もあるとは思いますが、既に企業にいる社員が教育しようという意識を持ち、経営者や上層部が率先して体制を作る(新卒に「求める人材像」をはっきりと持つ。)ことで企業の望む採用活動が徐々に行えるようになっていくでしょう。


そして採用される側、就職希望者は、就職したい業界の企業について可能な限り内情をしっかり調べ、あわよくば中の人と仲良くなり、面接の場一発勝負ではなくフェードインするイメージで入り込みたい業界(企業)に溶けこんでいくように活動をするのが有効な手段かと思います*1。例えば開発業界ならば Twitterfacebook を活用している社員は多いと思いますので「Twitter(facebook) + <企業名>」とかで検索するとか、付近で実施される技術勉強会に参加して目的の企業の社員と仲良くするとか。面接の場だけで判断するということは、企業側も就職希望者側も望んでいることではないでしょう。出来る限り互いが互いの情報を得て、マッチしていると判断したら一緒に働きましょう、というのが理想の流れ。


ただし企業側においては(人事担当者の人件費まで含めての)予算、時間の制限があります。企業が利益を得るための組織である以上、避けられない制限です。その制限があるために、企業は根底として「期限内に必要なものを揃える(完成させる)」というスキルをまず重視しています。インターン、試用期間など既に期限が定められていればその期間内に。そういう期限がなかったとしても採用者は「いつまでに〇〇を達成して評価してもらう*2」という考えでもって新しい職場またはトライアルに望むことで。双方が「良い採用だった」と思える結果に繋がるのではないでしょうか。


そして逆もしかり。全ての企業が本業から採用活動まで微細に準備できている良い企業ではないように、エントリーシートと履歴書を数だけばらまいて当たったもの勝ちと考える一発狙いの採用希望者も溢れています。お互い、そうした悪い物件に当たった際に必要以上に落ち込む必要はありません。その経験から、悪い物件を取り除ける有用なフィルターが思いつけたならそれを適用するようにするなどして、ネガティブな考えに囚われず、粛々と前に進めばよいと思います。*3

*1:もちろんその手段の1つがインターン制度。

*2:〇〇は数値目標、作品、成果物など形に残るものがよいです。

*3:適当に書くつもりだったが意外とエントリが長くなってしまった...ところでMacBook Air 11インチ欲しい!